長野市内のような雪国は木造住宅とRC住宅どっちが快適?
長野県は雪が多い地域ですよね。
長野市の中心地域でも冬は雪が積もり、とても寒いです。
現在長野県の約7割以上が木造住宅にしていますが「自分たちの家を建てたい」と考えた時、
実際「木造住宅」と「RC(鉄筋)住宅」どちらが快適に過ごせるのでしょうか?
今回はそれぞれの特徴やメリットデメリット等見ていきたいと思います。
是非参考にしてみて下さい。
目次
木造住宅とは?
木造住宅は柱や壁等の主要な部分に木材を利用した建築方法です。
古来から日本の建築物に使用されており、吸水・吸湿性に優れています。
四季があり、湿度の変化が大きい日本の気候に適していると言われている工法で、現在日本では一番多く採用されています。
木造のメリット
木造のメリットは建築費用が安い事です。
ウッドショックで価格が高騰していますが、他の材料に比べ安価になりやすいと言われています。
また、シンプルな構造の為、設計の自由度が高く、
将来リフォームしやすい所もメリットです。
木材は鉄に比べ熱の伝導率が低く、外の気温の影響を受けにくいと言われています。
湿気が多い時期は水分を吸い込み、乾燥する時期になると空気中に放出。
結露やカビを防いでくれます。
これは雪が多く、寒い長野市にも適しているポイントになりますね。
「木材」というと燃えやすいイメージがありますが実は耐火性も高し!
木は燃えても木の中心部はまわりに炭化層が出来る為、倒壊しにくいのです。
そして日本で一番採用されている建築方法なので、各メーカーも最先端の技術や素材の知識があり、
安心して任せられる所もポイント。
なにより木は自然素材の為、見ていても癒されますし、香りにも疲労回復の効果があります。
触れることでも脳波を安定させてくれる為、とにかくリラックス効果抜群です。
信州の木材を利用したお家は長野の気候にとても適している材料とも言えますね。
デメリット
次に木造住宅のデメリットはどんな所でしょう。
まずはシロアリ対策が必要になってくる事です。
シロアリは湿った木材に発生しやすい害虫で木材を好んで食べる為、雪が多い長野市では必須の対策になってしまいます。
また、対策を行ったとしても定期的に床下をチェックし、防虫処理を行なわないといけません。
怠ってしまうと知らない間に害虫被害にあってしまい、家の精度も落ちてしまうので要注意です。
また、木造壁式工法(ツーバイフォー(2×4)工法)では、窓や開口部が設置できる場所が限られてしまい、
RC住宅よりも間取りの自由がきかなくなってしまうことがあります。
さらには比較的音を通しやすいと言われているのでしっかり対策しないと防音性が弱い所もデメリットに。
そして木材は自然素材となる為、品質にばらつきが生じやすくなります。
材料の良し悪しの判断や、現場での組み立てなど職人さんの腕に左右され、その力量で仕上がりが大きく影響してしまう可能性が。
工務店を選ぶ際は施工事例等しっかり見て判断する事も必要になってきてしまいます。
RC住宅とは?
RCとは「Reinforced Concrete」の略で、
補強されたコンクリート=鉄筋コンクリートを意味しています。
住宅の骨組みは鉄筋、その周りを型枠で囲んで中にコンクリートを流し込む建物を「RC住宅」と言い、
主にビルやマンション等を建てる際に使われる、非常に強度の高い工法になります。
RC住宅のメリット
RC住宅は耐久性に優れている所がメリットです。
定期的なメンテナンスを行っていれば耐久年数は100年以上と言われています。
揺れの力により伸び縮みする建物を鉄筋とコンクリートが支えることで高い「耐震性」を発揮したり、
1,000℃を超える熱にさらされても強度が落ちない「耐火性」もポイント。
長野市も地震が多い地域なのでやはり耐震性や耐火性は大事になってきますよね。
更にRC住宅は耐震・耐火性が高いので火災保険の保険料を抑える事が出来ます。
遮音性にも優れている為、プライバシーを確保するのにもオススメ。
マンションなどの集合住宅に採用されるのも納得です。
また、デザインの自由度が高く、柱などの空間を遮るものがないので、各部屋の間取りを自由に設置することが可能。
強度の規制がクリアできれば壁面も自由なので、個性のあるお家を建てる事が可能です。
メンテナンス性も高く、経年劣化でヒビが入っても補強材を注入することで直すことが可能となっています。
定期的なメンテナンスで大規模修繕のリスクを減らし、費用を抑えることが可能です。
デメリット
次にRC住宅のデメリットですが、工期がかかる事です。
木造住宅の工期は大体3ヶ月程度
RC住宅は5ヶ月程度かかってしまいます。
元々住んでいるお家があればそこまでの負担ではありませんが、仮住まいが必要な方にはその分負担になってしまいますね。
時間がかかる理由のひとつに型枠に流し込んだコンクリートが既定の強度に固まるまで時間がかかるという事。
これを怠ってしまうと壁がたわんでしまったり強度が足りなくなってしまうのです。
また、重量があるRC住宅は地盤補強に費用がかかってしまう可能性もあり、出費が増える事があります。
建築費用が木造よりも高額になりやすい所がデメリットになります。
また、コンクリートは湿気が充満しやすくカビが発生しがち。
24時間の換気やカビ防止対策が必要になってきます。
更にコンクリートは熱伝導率が高い為、外気の影響を受けやすいので断熱材をしっかり使用し、エアコンの効率を良くしておく必要があります。
長野の冬は結露が発生するので、しっかり対策しないと身体にも悪影響となってしまいます。
寒冷地の家づくりで意識したいポイント
まずは外気をしっかり遮断、
室内の温度を温かく保つ為に「高気密」「高断熱」のお家にしましょう。
出来るだけ隙間を作らないことで寒さや暑さを防ぐことが出来ます。
今は断熱材も進化し、「アクアフォーム」という粘着性のある素材も出てきています。
また、断熱は「外断熱」と「内断熱」があり、外気の影響を受けやすい寒冷地では外断熱がオススメされていますが、両方をうまく組み合わせることでよりしっかりと断熱効果を発揮する事ができます。
窓からの外気の侵入にも注意し、複層ガラスにすることもオススメです。
そして長野市でも冬は0℃を下回ります。
気温が0℃以下になると水は凍り、水道管が破裂してしまったり「水が出ない!」なんて事も。
凍結しないようしっかり対策しましょう。
また、積雪が多いエリアでは雪が積もり、屋根に雪が溜まってしまうと建物自体に負担が掛かってしまいます。
とはいえ雪を下ろすのも一苦労ですよね。
そんな場合は屋根の形を自然落雪型にするのも手です。
ただし一面に落雪が集中してしまうので落雪する場所もしっかり考慮しておきましょう。
まとめ
木造住宅もRC住宅もそれぞれですが、ご自身のライフプランに合わせたお家をしっかり考慮して検討してみて下さい。
どちらにも言えることは「長野」という「寒冷地の施工に慣れている住宅会社」
をしっかり選ぶことが大事になってきます。
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