長野市で家づくり【人気の平屋編】

長野市でも近年平屋住宅は人気です。

実際に住宅ローンのお客様でも平屋住宅が増加傾向にあります。

今回はなぜ平屋住宅が人気なのか?掘り下げてみます!

目次

1 増加の理由

2 平屋住宅のメリット

3 平屋住宅のデメリット

4 今後の傾向

1 増加の理由

国土交通省建築着工統計調査では平屋住宅の着工棟数が

2011年には約28,000棟

2021年には約55,000棟

10年間で約2倍の着工棟数となっています。

新築戸建全体に占める平屋住宅の割合も10%を超えてきております。

ではなぜ平屋住宅が人気なのか?

理由は少子高齢化&若年層の堅実志向が影響しております。

先祖代々の家に三世代同居など大家族というライフスタイルが減り、核家族化が進行。

子供も独立=家を離れるケースが多いため、

物理的に大きな家が必要ではない時代に。

また、さとり世代やZ世代と呼ばれる今の若年層の堅実志向。

「そんなに大家族にならないし」

「子供はつくらないし」

「大きな家はメンテナンスが手間だし出費も大きい」

「高齢になっても暮らしやすいサイズでいい」

欲がないとさけばれる若年層ですが、

ずっと不況の経済情勢しか知らず、所得も上がらず、

年功序列、終身雇用が崩壊し、先の読めない時代に生きる若年層からすれば

堅実志向になるのは至極当然かと思います。

2 平屋住宅のメリット

堅実な暮らしの実現以外にも、平屋住宅に住むメリットは多くあります。

・2階が無いので移動が楽になる

・バリアフリー化すれば高齢になっても安心

・階段によるデッドスペースがなくなる

・地震や台風(風災)による被害が抑えられる

・豪雪地だと雪下ろしが容易に

長野は地震発生回数が全国でも上位にあるため、背丈が低い平屋は地震そして風災にも強くなります。

同時に長野の冬場は豪雪地のため、屋根の雪下ろしが容易で尚且つ2階建てより安心です。

3 平屋住宅のデメリット

人気とはいえ、メリットがあればデメリットもあります。

・日当たりが隣地の影響を受けやすい

・風災には強いが、洪水や浸水被害に弱い

・屋根が大きくなるので断熱性能を上げる必要あり

・2階建より建築コストが上がる場合も

断熱性能やコストは費用負担で補完が可能ですが、

長野という地域性を考えるとやはり洪水被害が心配かもしれません。

2019年の令和元年台風19号災害では千曲川・浅川の氾濫により、

長野市北部では甚大な被害が出たことは記憶に新しいです。

洪水被害となると、2階への避難ができません。

4 今後の傾向

平屋住宅は下記の理由により今後さらに増えると思われます。

・少子高齢化のさらなる加速

・土地が広い地方への移住者増加

・コストを抑えて実現可能な平屋住宅ラインナップの増加

近年お客様の声として、「2階建で子供部屋を確保しても成人したら使わなくなる可能性が高いし、夫婦だけで2階建は将来的に不便になる、だから平屋でいいかな」こんな声が現場で増えているのも事実です。

また洪水被害に関しても、リモートワークが増えていることで郊外の土地でも支障がなく、郊外で尚且つハザードマップでもリスクが少ない地を選択する手段もあり、

リスクがあっても基礎部分を上げて建築すればデメリットを解消できます。

この長野市でも、この1,2年で平屋住宅を追加ラインナップするハウスメーカーや、

積極的に平屋住宅モデルハウスや完成見学会を販売促進として使ったり、

平屋住宅専門の建築会社、部門の設立が増えております。

2階建で30坪程度の家が単世帯として一般的

そんなイメージが根強い時代から、平屋住宅へのシフトチェンジ期を迎えているかもしれません。