長野市で「家を建てる！」となった際に、土地を購入したらどんな広さの建物でも建てて良いのでしょうか？

同じ広さの土地を購入しても、
場所によって建てられる住宅に違いが出てきてしまう「建ぺい率」と「容積率」。

住宅を購入する際に知っておきたいポイントです。
是非お家を建てる際の参考にしてみて下さい。

建ぺい率とは

建ぺい率は、建物の広さを一定の割合に制限する為に決められているルールです。
上空から見たときに「土地の面積」に対して、「建物の面積」が何割占めても良いのかを定めています。

この建ぺい率が決まっていないとどうなるでしょうか？

例えば人口密集地で、建物同士の距離が数センチしかないような所で火災が発生してしまったら、、
建物の距離が近い事により火災はどんどん広がってしまいそうですよね？

他にも建物同士に隙間が無ければ日当たりや風通しはどうでしょうか。
建物の場所によっては風も通らないし日も当たらなそうですよね？

建ぺい率を定める事により圧迫感のある街並みにならない様にしたり、
防火対策等、住民の生活環境が守られているのです。

容積率とは

容積率とは、建物の大きさ（階数等）を制限する為に決められているルールです。
土地の面積（㎡）に対して延床面積の総数（㎡）が何割占めも良いかを定めています。

この容積率が決まっていないとどうなるでしょうか？
例えば建ぺい率を守っても建物の階数が制限されていなければ、10階建ても建てられそうですね。

たくさんの人が住める建物が急激に増えたら、、、
まずは人口増加に対応していない道路で通勤ラッシュ等、交通渋滞が起きそうですね。
他にも下水処理や電力消費も追いつかなくなってしまうかもしれません。

容積率を定める事により人口をコントロールして、
インフラ整備に応じた住居環境を保護しているのです。

それぞれの限度

生活環境や住居環境を守っている「建ぺい率」「容積率」ですが、
用途地域ごとに限度が決まっています。

まずは建ぺい率の限度ですが、
基本的には用途地域ごとに30～80％の範囲で制限が設けられています。

次に容積率の限度になります。

容積率の場合は、建物の前面道路の幅員が12ⅿ未満の場合は別途計算が必要になります。
※計算した結果、指定容積率と比べて数値の小さい方を適用します。

住居系地域および田園住居地域の容積率＝前面道路の幅 × 0.4 ×100
例）道路幅3ｍの場合は3×0.4×100で120％となります。

住居系以外の地域の容積率＝前面道路の幅 × 0.6 ×100
例）道路幅3ｍの場合は3×0.6×100で180％となります。

建ぺい率と容積率の組み合わせはその土地によって変わるので、
しっかり市のHP等で確認しておくことをおすすめします。

長野市行政地図情報
スマートフォンからはこちらから↓

また、用途地域って何？と思った方は是非こちらも確認してみて下さい。
用途地域って何？長野市で家づくりの大事なポイント

建ぺい率や容積率は緩和可能？

建築物に制限がかかる建ぺい率や容積率。
もし緩和出来るのであれば緩和したいところですよね。

建ぺい率を緩和する方法
・耐火性の高い建築物（+10％）
・特定行政庁が指定する角地にある建築物（+10％）
更にこの2点どちらも当てはまる場合は更に制限を解除（+20％）する事が出来るので、もし条件に当てはまる土地をゲットする事が出来たら「ラッキー！」と思って下さい。

容積率を緩和する方法
容積率は部屋の構造で容積率の計算から除外されるものがあります。
・地下室（住宅として使用する床面積の3分の1まで）
・ロフトや屋根裏部屋（高さ1.4ⅿ以下）
・ベランダやバルコニー（1ⅿ以下）

緩和措置をうまく活用して、取り入れていくと良いかもしれませんね。

まとめ

建ぺい率や容積率は日常で生活していればほぼ関わる事の無いものです。
家づくりを初めて経験する方は、同じように初めて知るものなので、
イメージもしにくいと思います。

ただ、知っているかどうかで建てられる家が違ってきてしまうのであれば、
知っていて損は無いはずです。

なお、長野市で一番多い用途地域は「第一種住居地域」となっていて、
建ぺい率は60％、容積率は200％のエリアがほとんどでした。

次に多い用途地域は「第一種低層住居専用地域」で、
建ぺい率は50％、容積率は80％のエリアが比較的多い傾向の様です。

こちらは変更になっている可能性もありますが、是非参考にしてみて下さい。

他にも建物を建てる場合は制限があります。
今はインターネットを使えばほとんどの事を知る事が出来ますが、
「ちょっと不安だな、、」と思う方は専門家に相談してみる事をおすすめします。

プロの意見で新たな見方が出来るかもしれませんよ！

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