15年連続 1位

宝島社「田舎暮らしの本」で2006年から実施の読者アンケート

移住したい都道府県ランキングで15年連続1位という不動の首位・長野県

「移住したい」と「実際に移住する」は別物かもしれませんので、

少し調べてみました。

2位の静岡県と比較すると、

移住者数

2017年 1,070人

2018年 1,291人

2019年 1,283人

長野県

2017年 1,908人

2018年 2,315人

2019年 2,323人

2020年 2,426人

近年は毎年2,000人以上という安定した移住者を維持しています。

(静岡県・長野県 県庁統計データより)

【人気の理由】

①豊かな自然環境+インフラ

長野県の80%は自然が占めており、必然的に自然と共生・共存する文化だが、

新幹線、高速道路も整備されており、首都圏・名古屋方面からのアクセスも良い。

特に新幹線駅の軽井沢、佐久、上田は、東京から1時間程度のアクセスの良さがあり、

新幹線通勤も可能。

②実際に移住者が多い

冒頭の移住者統計にもあるように、実際に移住者が多いことで

移住の体験・経験がフィードバックされ、リアルな参考になっている。

新幹線が通らない小諸市は、新幹線開通後は活気が薄れてしまったが、

その後コンパクトシティ化を推進し、新幹線が通らないことを逆手に取り

「古い街をそのままリノベーション=ほどよい田舎暮らし」戦略がヒット。

事実、小諸市は移住者が増えている。

③自治体の支援制度が充実

最大100万の移住支援金制度や、令和4年4月からは子育て世代には更に最大30万加算など、

行政の経済的支援がある。

【移住の注意点】

長野県は南北に長いので、

北信と南信では気候が全然違う。

特に北信地域は冬季はかなりの降雪量が当たり前だが、

南信に行くと降雪は珍しいくらいである。

また街づくり、街並みも地域によって全然違う。

長野市中心部は善光寺のある「門前町」のため、道路環境や商業整備があまり良くない。

車社会を逆行するような商業施設が多い。

一方で上田市、松本市は城下町のため、

道路整備、商業施設整備が良好。

実際、移住ランキングの都道府県単位では長野県が1位に君臨するが、

じゃあ実際に長野県のどこが人気なのかと細分化すると、圧倒的に松本市が人気である。

このように、長野県は広い面積ゆえに地域によって合う・合わないがある。

ぜひ移住希望の方々には長野県ならどこも同じと勘違いしないよう、

くれぐれもご注意いただきたい。