長野市も注意!「線状降水帯」

大型の台風2号が日本に上陸となりました。

6月2日朝の時点で西日本に。

大型台風と聞くと長野店としてはどうしても、

4年前の令和元年東日本豪雨災害(台風19号)を思い出します。

当時も漠然と異常に感じたのが「全然やまない雨」です。

近年この長時間にわたる雨を「線状降水帯」と呼ばれ始めました。

【線状降水帯とは何か】

気象庁による線状降水帯の定義は、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。」とされています。

通常、積乱雲によって降る雨は1~2時間程度で積乱雲も消えます。

ところが大気の状況によって次から次へと積乱雲が発生し、

線状に連なる積乱雲を線状降水帯といいます。

想像に難くないですが、この線状降水帯の厄介なところが、

積乱雲が連なることで降水量が一気に増えることと、それが長時間にわたることです。

線状降水帯による大きな被害は近年ほぼ毎年発生。

2014年の広島土砂災害、2015年の栃木鬼怒川、2017年の九州北部、

2018年の西日本豪雨、2020年の熊本、そして昨年の静岡熱海土砂災害。

比較的に九州地方~西日本が線状降水帯が頻繁に発生しやすいとのことですが、

台風の進路によっては関東甲信越も注意が必要です。

今まで前例がない

こんなところで洪水なんて初めて

河川の増水が早すぎる

いつまで降るの

こんな言葉がもはや毎年当たり前に聞くようになっています。

昔からこの地域は安全だ!

昔から河川の氾濫も土砂災害も発生したことない!

住宅街に住んでるから洪水なんて有り得ないでしょ!

そんな過去の経験則や常識は通用しません。

身の安全は避難で確保できるかもしれませんが、

家は背負って一緒に避難はできません!!

ハザードマップも100%のデータではありません。

保険料安さを目的に「水災補償」を外してしまった方、至急火災保険の見直しを強くオススメします。