
家づくりを考え始めたとき、まず何から始めたら良いのでしょうか?
「どんな家に住みたいか」を考えて住宅展示場に行く方もいれば、「希望するエリアに土地があるか」を調べる方もいると思います。
家を建てるためには、建物と土地の両方が必要になる場合が多いため、建物から探すのか、それとも土地探しから始めるのか、迷ってしまいますよね。
また、家づくりには建物や土地の購入費用だけでなく、外構工事費や諸費用など、さまざまなお金がかかります。
理想の家や希望する土地が見つかったとしても、予算を大幅に超えてしまっては、住宅ローンの返済が負担になってしまう可能性もあります。
せっかくマイホームを購入するのであれば、できるだけ希望をかなえながら、無理のない資金計画で家づくりを進めたいですよね。
では、長野市で家づくりをする場合、建物と土地はどちらから探すのが良いのでしょうか?
今回は、建物から探した場合、土地探しから始めた場合、それぞれのメリットや注意点を確認しながら、理想的な家づくりの進め方についてお話ししていきます。
目次
建物から探した場合

まずは、建物から探した場合について考えてみましょう。
家づくりを考え始めると、住宅展示場に足を運んだり、住宅会社のホームページを見たりして、どんな家を建てたいのかイメージを膨らませる方も多いと思います。
住宅展示場では、実際の建物を見ながら間取りや設備、外観などを確認できます。
「リビングは広くしたい」「収納をたくさん設けたい」「キッチンは使いやすいものにしたい」など、理想の暮らしを具体的に考えられるのは、建物から探すメリットのひとつです。
また、住宅会社によって得意としている工法やデザイン、標準仕様などが異なるため、複数の会社を比較しながら、自分たちの希望に合った住宅会社を探すこともできます。
しかし、建物から探す場合には、注意しておきたい点もあります。
住宅展示場に行くと、理想の家が見つかりやすい
住宅展示場に行くと、さまざまな住宅会社の建物を見学できます。
カタログやインターネットの写真だけでは分かりにくい、部屋の広さや天井の高さ、設備の使い勝手などを実際に確認できるため、家づくりのイメージを膨らませやすくなります。
また、住宅会社の担当者から、建物の性能や設備、間取りの工夫などについて説明を受けることもできます。
家づくりを始めたばかりの方にとっては、どのような選択肢があるのかを知る良い機会になるでしょう。
ただし、住宅展示場の建物は、広さや設備、内装などにこだわってつくられている場合があります。
展示場で見た家が気に入ったとしても、同じような仕様で建てると、当初考えていた予算を超えてしまうこともあります。
また、建物そのものの価格だけでなく、土地の購入費用や外構工事費、諸費用なども考えなければなりません。
そのため、住宅展示場を見学する際には、理想の家を探すだけでなく、どのくらいの予算で建てられるのかも確認しておくことが大切です。
建物を先に決めると、予算オーバーになってしまうことも
建物から探し始めた場合に気を付けたいのが、建物に予算をかけすぎてしまうことです。
住宅展示場などで気に入った住宅会社が見つかると、間取りや設備、外観など、さまざまな部分にこだわりたくなりますよね。
せっかく注文住宅を建てるのであれば、自分たちの希望をできるだけ取り入れたいと思うのは自然なことです。
しかし、希望を追加していくうちに、建物の金額が当初の予算よりも高くなってしまう場合があります。
建物の予算を決める際には、土地の購入費用や外構工事費、住宅ローンに関する諸費用なども含めて考えなければなりません。
たとえば、家づくりにかけられる総予算が4,500万円だったとします。
建物に3,500万円かける計画を立てた場合、土地の購入費用や外構工事費、諸費用などに残せる金額は1,000万円です。
土地の購入費用だけで1,000万円かかるのであれば、外構工事費や諸費用を別に用意する必要があります。
その結果、建物にかける予算を減らさなければならなくなったり、当初の計画を見直すことになったりする可能性があります。
もちろん、土地をすでに所有している場合と、これから土地を購入する場合では、必要な費用が大きく異なります。
だからこそ、建物の価格だけを見て判断するのではなく、家づくり全体にいくらかかるのかを考えておくことが大切です。
住宅ローンの借入額だけで判断しない
建物から探し始めた場合、住宅会社から住宅ローンの借入可能額について説明を受けることもあるでしょう。
金融機関の事前審査などを利用すると、自分たちがどのくらいの金額を借りられるのか、目安を確認できます。
しかし、ここで気を付けたいのが、借りられる金額と、無理なく返済できる金額は違うということです。
住宅ローンは、借入額が大きくなるほど毎月の返済額も増えていきます。
また、住宅を購入すると、住宅ローンの返済以外にも、固定資産税や火災保険料、修繕費などがかかります。
一戸建ての場合は、外壁や屋根のメンテナンス、給湯設備の交換など、将来的に必要になる費用も考えておかなければなりません。
お子様がいるご家庭では、進学に伴う教育費が増える時期もあります。
今の収入で住宅ローンを返済できるからといって、将来も同じように余裕を持って生活できるとは限りません。
そのため、住宅ローンの借入可能額を確認するだけでなく、毎月いくらまでなら無理なく返済できるのかを考えておく必要があります。
建物の希望を優先してしまうと、住宅ローンの借入額が大きくなり、購入後の生活費を圧迫してしまうこともあります。
理想の家を建てることは大切ですが、家を建てた後の生活も同じくらい大切です。
住宅会社を探す段階から、建物にかけられる予算と毎月の返済額を意識しておきましょう。
建物を決めても、希望する土地が見つかるとは限らない
建物から探す場合、もうひとつ注意しておきたいのが、希望する建物を建てられる土地が見つかるとは限らないことです。
住宅会社によっては、建物の大きさや間取り、建築方法などに特徴があります。
しかし、希望する土地の広さや形状、道路との接し方、周辺環境などによっては、考えていた間取りを実現できない場合もあります。
また、土地には建ぺい率や容積率といった建築に関する制限があり、敷地の広さだけで建てられる家の大きさが決まるわけではありません。
土地の形が細長かったり、道路との高低差があったりすると、建物の配置や駐車スペースの確保に工夫が必要になることもあります。
せっかく希望する建物が決まっていても、土地の条件によっては間取りを変更したり、建物の大きさを見直したりしなければならない可能性があります。
そのため、建物から探し始める場合でも、土地について同時に情報収集を進めておくことが大切です。
住宅会社に希望の間取りや建物の大きさを伝え、どのような土地であれば実現できるのかを相談しておくと、土地探しも進めやすくなるでしょう。
土地探しから始めた場合

次に、土地探しから始めた場合について考えてみましょう。
長野市内で家を建てる場合、通勤や通学の利便性、買い物のしやすさ、実家との距離などを考えながら、住みたいエリアを決める方も多いと思います。
土地を先に探すと、希望する地域の相場や土地の広さなどを確認しやすくなります。
また、駅やバス停までの距離、周辺の商業施設、学校までの通学環境など、暮らしに関わる条件を優先して探せることもメリットです。
一方で、土地探しから始める場合にも、注意しておきたい点があります。
希望する土地が見つからないこともある
土地探しを始めてみると、希望する条件に合う土地がなかなか見つからないことがあります。
「駅から近い場所が良い」「買い物に便利な場所が良い」「できるだけ広い土地が良い」など、希望する条件はご家庭によってさまざまです。
しかし、立地や広さ、価格など、すべての条件を満たす土地を見つけるのは簡単ではありません。
特に、人気のあるエリアでは、条件の良い土地が売りに出されても、早い段階で購入の申し込みが入ってしまうことがあります。
長野市内でも、地域によって土地の価格や流通している土地の広さは異なります。
生活の利便性を重視したい地域と、広い土地を比較的確保しやすい地域では、土地探しの条件が変わってくるでしょう。
そのため、土地探しを始める際には、希望するエリアを絞り込みすぎず、優先順位を決めておくことが大切です。
絶対に譲れない条件と、状況によっては変更できる条件を分けて考えると、土地探しの選択肢を広げられます。
ただし、土地が見つからないからといって、予算を十分に確認しないまま購入を急ぐのはおすすめできません。
土地を購入した後には、建物の建築費用も必要になります。
土地の条件だけで判断するのではなく、家づくり全体の予算を考えながら探していきましょう。
土地を先に購入すると、建物にかけられる予算が少なくなることも
土地探しから始めた場合に注意したいのが、土地に予算をかけすぎてしまうことです。
希望するエリアで条件の良い土地が見つかると、「この土地を逃したくない」と考える方もいると思います。
しかし、土地の購入費用が高くなれば、その分だけ建物にかけられる予算は少なくなります。
たとえば、土地と建物を合わせて4,500万円の予算を考えていた場合、土地に1,500万円かけるのか、2,000万円かけるのかによって、建物に使える金額は変わります。
さらに、家づくりでは土地と建物の価格だけでなく、外構工事費や各種手続きにかかる諸費用なども必要です。
土地を購入した後に、建物の予算が足りなくなってしまうと、希望していた間取りや設備をあきらめなければならない場合があります。
また、土地の状態によっては、建物を建てる前に追加工事が必要になることもあります。
土地の購入価格が予算内に収まっていても、造成工事や地盤改良工事、上下水道の引き込みなどに費用がかかる可能性があるためです。
そのため、土地の価格だけを見て判断するのではなく、建物を建てるために必要な費用も含めて検討することが大切です。
土地を購入する前に、住宅会社などに土地の条件を確認してもらい、希望する建物を建てられるか、追加費用が発生する可能性はないかを確認しておくと安心です。
土地だけを先に購入する場合、住宅ローンにも注意が必要
土地を先に購入する場合には、資金の準備方法にも注意が必要です。
一般的な住宅ローンは、住宅を建てることを前提とした融資です。
そのため、土地だけを先に購入する場合には、金融機関によって利用できるローンや融資の条件が異なります。
土地を購入してから建物を建てるまでに時間が空く場合、土地の購入費用をどのように準備するのか、建物の建築費用をいつ支払うのかなど、事前に確認しておかなければなりません。
住宅の建築では、契約時や着工時、上棟時、引き渡し時など、完成までの間に複数回に分けて支払いが発生する場合があります。
住宅ローンの融資が実行される時期と建築費用の支払い時期が合わない場合には、つなぎ融資などを検討する必要が出てくることもあります。
利用できる金融商品や条件は金融機関によって異なるため、土地を購入する前に確認しておくことが大切です。
また、土地を先に購入してしまうと、建物の計画を急いで進めなければならなくなる可能性もあります。
土地の購入後に住宅会社を探し始めると、建物の仕様や間取りを十分に比較する時間が取れなくなってしまうことも考えられます。
土地を先に購入すること自体が悪いわけではありませんが、購入後にどのようなスケジュールで家を建てるのか、資金計画をどう進めるのかを決めておく必要があります。
土地には建築に関する制限がある
土地探しでは、価格や広さ、立地だけでなく、その土地にどのような建物を建てられるのかも確認しなければなりません。
土地には、建ぺい率や容積率、用途地域など、建築に関するさまざまなルールがあります。
建ぺい率は、敷地面積に対して建物を建てられる面積の割合です。
容積率は、敷地面積に対して建物の延べ床面積をどの程度確保できるかを示す割合です。
そのため、土地が広くても、建築に関する制限によって希望する大きさの家を建てられない場合があります。
また、道路との接し方や敷地の形状、隣接する土地との高低差などによっても、建物の配置や設計に影響が出ることがあります。
土地を購入した後に希望する間取りが実現できないと分かると、計画を大きく変更しなければならなくなるかもしれません。
土地を探す際には、住宅会社や不動産会社などに相談し、建築に関する条件を確認しておくことをおすすめします。
土地の購入費用だけでなく、建築のしやすさや追加工事の可能性まで確認することが、後悔しない家づくりにつながります。
絶対おすすめ!資金計画から始めた場合

ここまで、建物から探した場合と、土地探しから始めた場合についてお話ししてきました。
どちらにもメリットがありますが、家づくりを始める際に、まず考えておきたいのが資金計画です。
建物から探す場合でも、土地から探す場合でも、家づくりにはまとまったお金が必要になります。
そのため、最初に自分たちが家づくりにかけられる予算を把握しておくと、その後の土地探しや住宅会社選びを進めやすくなります。
では、資金計画ではどのようなことを考えれば良いのでしょうか?
まずは家づくりにかけられる予算を把握する
資金計画を立てる際には、まず家づくりに使えるお金を確認しましょう。
家づくりにかけられる予算は、自己資金と住宅ローンの借入額などをもとに考えます。
自己資金として使える金額を確認する際には、預貯金のすべてを住宅購入に充てるのではなく、手元に残しておきたいお金も考えておくことが大切です。
引っ越し費用や家具・家電の購入費用など、住宅の購入以外にもお金が必要になるためです。
また、病気やけが、急な出費などに備えて、ある程度の生活予備費を確保しておくことも重要です。
住宅購入時には、まとまったお金が必要になるため、自己資金を多く使えば住宅ローンの借入額を減らせる場合があります。
しかし、手元のお金を使い切ってしまうと、購入後に急な出費が発生した際に対応しにくくなる可能性があります。
そのため、自己資金をいくら用意できるのかだけでなく、いくら残しておく必要があるのかも考えておきましょう。
次に、住宅ローンの借入額を検討します。
金融機関の住宅ローンシミュレーションなどを利用すると、借入額や金利、返済期間などに応じた毎月の返済額を確認できます。
ただし、シミュレーションで表示される金額はあくまでも目安です。
実際の金利や審査結果、融資条件などによって変わるため、金融機関に確認しながら進める必要があります。
そして、住宅ローンの借入可能額が分かったとしても、その金額をすべて借りる必要はありません。
大切なのは、借りられる金額ではなく、毎月の生活に無理が生じない範囲で返済できる金額を考えることです。
毎月の収入と支出を確認する
無理のない住宅ローンの返済額を考えるためには、現在の家計を把握しておく必要があります。
毎月の収入から、食費や光熱費、通信費、保険料、車の維持費などの支出を差し引くと、住宅ローンの返済にどのくらい充てられるのかを考えやすくなります。
長野市で暮らす場合、車を利用するご家庭も多いと思います。
車を所有している場合には、ガソリン代や自動車保険料、車検費用、税金、修理費用なども考えておかなければなりません。
また、冬場には暖房費が増えることもあるため、光熱費についても季節による変動を考慮しておくと安心です。
住宅を購入すると、賃貸住宅で暮らしていたときとは異なる支出も発生します。
固定資産税や都市計画税がかかる場合があるほか、建物や設備の修繕費用も将来的に必要になります。
そのため、今の家賃と住宅ローンの返済額を比べるだけでは、住宅購入後の家計を正確にイメージできないことがあります。
住宅ローンの返済額を決める際には、税金や維持管理費なども含めて考えることが大切です。
また、今は支払えていても、将来にわたって同じ支出が続くとは限りません。
お子様の進学や車の買い替え、働き方の変化などによって、家計の状況が変わることも考えられます。
現在の収入だけで判断するのではなく、将来の生活も見据えて返済額を決めておきましょう。
住宅ローンの返済額から予算を考える
家づくりの予算を決める際には、住宅ローンの借入可能額から考える方法だけでなく、毎月の返済額から考える方法もあります。
まず、毎月いくらまでなら無理なく返済できるのかを考え、その返済額に合わせて住宅ローンの借入額を検討します。
住宅ローンは、借入額や金利、返済期間によって毎月の返済額が変わります。
同じ借入額でも、金利が高くなれば返済負担が増える可能性がありますし、返済期間を長くすれば毎月の返済額を抑えられる場合があります。
ただし、返済期間を長くすると、利息を含めた総返済額が増える可能性もあります。
そのため、毎月の返済額だけを見るのではなく、返済期間や金利、総返済額なども確認しながら検討することが大切です。
また、変動金利と固定金利では、金利の仕組みや返済額の変化に関する条件が異なります。
変動金利は将来的に金利が上昇すると返済負担が増える可能性があり、固定金利は一定期間または全期間にわたって金利が固定される商品があります。
どちらが適しているかは、ご家庭の収入や貯蓄、将来の支出、金利変動に対する考え方などによって異なります。
住宅ローンを選ぶ際には、金利の低さだけで決めるのではなく、返済計画全体を考えながら選びましょう。
土地と建物、外構工事費、諸費用を分けて考える
資金計画を立てる際には、家づくりに必要な費用を項目ごとに分けて考えることも大切です。
住宅購入にかかる費用というと、土地の購入費用と建物の建築費用を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実際には、それ以外にもさまざまな費用がかかります。
主な費用としては、次のようなものがあります。
| 費用の項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 土地の購入費用 | 土地代、仲介手数料、登記関連費用など |
| 建物の建築費用 | 本体工事費、付帯工事費など |
| 外構工事費 | 駐車場、門柱、フェンス、庭など |
| 住宅ローン関連費用 | 融資手数料、保証料など。商品や金融機関によって異なる |
| 税金・登記関連費用 | 印紙税、登録免許税、司法書士報酬など |
| 引っ越し・家具家電費用 | 引っ越し代、照明、カーテン、冷蔵庫など |
| 入居後に備える費用 | 固定資産税、修繕費、保険料など |
※実際に必要な費用や金額は、土地や建物の条件、契約内容、利用する住宅ローンなどによって異なります。
住宅会社から提示される建物の見積もりに、どこまでの費用が含まれているのかを確認することも大切です。
建物本体の工事費用だけを見ていると、付帯工事や外構工事などが別途必要になり、最終的な金額が想定よりも高くなる場合があります。
土地についても、購入価格だけでなく、仲介手数料や登記費用、土地の状態によって発生する工事費用などを確認しておきましょう。
家づくりに必要な費用をできるだけ具体的に把握しておけば、予算の配分もしやすくなります。
資金計画を立ててから土地と建物を探すメリット
資金計画を先に立てておくと、土地探しや住宅会社選びを進める際の判断基準が明確になります。
たとえば、土地と建物を合わせた総予算が4,500万円であれば、その金額の中で土地にいくら、建物にいくら、外構工事費や諸費用にいくら使うのかを考えられます。
土地を探す際にも、購入できる土地の価格帯が分かるため、条件に合わない土地を見続けることを減らせるでしょう。
住宅会社を探す際にも、建物にかけられる予算を伝えることで、予算に合ったプランを相談しやすくなります。
また、希望する土地の価格が高い場合には、建物の仕様を見直すのか、土地のエリアを広げるのかなど、具体的な検討ができます。
反対に、建物にこだわりたい場合には、土地の広さや立地条件を調整することで、全体の予算を整えられる可能性もあります。
このように、資金計画を先に立てておくと、土地と建物のどちらか一方に予算をかけすぎることを防ぎやすくなります。
もちろん、最初に決めた予算どおりにすべてが進むとは限りません。
土地の条件によって追加工事が必要になったり、希望する設備を取り入れるために建築費用が増えたりすることもあります。
そのため、資金計画は一度決めたら終わりではなく、土地や建物の具体的な見積もりが出た段階で見直していくことも大切です。
最初に全体の予算を把握し、必要に応じて調整しながら進めることが、無理のない家づくりにつながります。
長野市で家づくりをする際に知っておきたいポイント

ここまで資金計画の大切さについてお話ししてきましたが、長野市で家づくりをする場合には、地域の特徴も考えておきたいところです。
土地の価格や生活環境だけでなく、気候や道路の状況、土地の安全性なども、家づくりに関わってきます。
エリアによって土地の価格や暮らしやすさが異なる
長野市内で土地を探す場合、どのエリアを選ぶかによって、土地の価格や生活の利便性が異なります。
駅や商業施設に近いエリアは、通勤や買い物に便利な一方で、土地の価格が高くなる場合があります。
一方、中心部から離れたエリアでは、広めの土地を検討しやすい場合もありますが、通勤や通学に車が必要になるなど、生活スタイルによって利便性の感じ方が変わることもあります。
また、同じエリアであっても、駅やバス停までの距離、道路の幅、周辺施設の状況などによって条件が異なります。
土地を探す際には、土地の価格だけでなく、購入後の生活をイメージしながら検討することが大切です。
通勤や通学にかかる時間、日常の買い物のしやすさ、医療機関へのアクセスなど、家族にとって必要な条件を整理しておきましょう。
さらに、将来的に家族構成や働き方が変わる可能性も考えておくと、長く暮らしやすい土地を選びやすくなります。
冬の寒さや雪への備えも考える
長野市で家を建てる場合には、冬の寒さや雪への備えも考えておきたいポイントです。
家づくりでは、間取りや外観、設備などに目が向きやすいですが、冬を快適に過ごすための性能や設備も重要です。
断熱性能や気密性能、暖房設備などは、住み心地だけでなく、冷暖房にかかる費用にも関わってきます。
また、玄関や窓の位置、洗濯物を干す場所、収納の配置なども、日々の暮らしやすさに影響します。
雪が降ったときの駐車スペースや敷地内の通路、道路から玄関までの動線なども、土地や建物の計画段階で考えておくと安心です。
土地の広さだけで判断すると、建物を建てた後に駐車スペースや雪を置く場所が十分に確保できないこともあります。
そのため、土地を探す段階から、建物の配置や駐車スペース、外構計画なども含めて検討することが大切です。
また、住宅の断熱性能や設備を充実させる場合には、その分だけ建築費用が増えることもあります。
住み心地を重視して予算を配分するためにも、土地と建物を別々に考えるのではなく、家づくり全体の計画を立てておきましょう。
ハザードマップや周辺環境も確認する
土地を選ぶ際には、価格や利便性だけでなく、安全性についても確認しておきましょう。
長野市内でも、土地によって周辺の地形や河川との位置関係などが異なります。
そのため、購入を検討している土地について、自治体が公開しているハザードマップなどを確認することが大切です。
洪水や土砂災害などの災害リスクは、土地を選ぶ際に確認しておきたい項目のひとつです。
ただし、ハザードマップで示されている情報だけで、個別の土地の安全性をすべて判断できるわけではありません。
土地の状況や周辺環境についても確認し、不明な点があれば不動産会社や関係機関などに相談しましょう。
また、周辺の道路状況や交通量、近隣の施設、夜間の明るさなども、実際に現地を訪れて確認しておくと安心です。
土地を購入してから「思っていた環境と違った」と感じることがないように、できるだけ複数の時間帯で周辺の様子を確認しておくこともおすすめです。
土地探しでは、価格や広さなどの条件に目が向きやすいですが、長く暮らす場所だからこそ、生活環境や安全性も含めて判断することが大切です。
資金計画から引き渡しまでの理想的な流れ

では、実際に家づくりを始める場合、どのような順番で進めれば良いのでしょうか?
ここまでのお話を踏まえると、まずは資金計画を立て、その後に土地探しと住宅会社選びを並行して進めていく方法がおすすめです。
1. 家づくりの予算を決める
まずは、家づくりにかけられる総予算を確認しましょう。
自己資金として使える金額や住宅ローンの借入額を検討し、土地と建物を合わせていくらまでなら無理なく購入できるのかを考えます。
このとき、住宅ローンの借入可能額だけでなく、毎月の返済額や将来の生活費も確認しておくことが大切です。
また、土地や建物の購入費用だけでなく、外構工事費や諸費用、引っ越し費用なども予算に含めておきましょう。
最初に総予算を把握しておくことで、土地探しや住宅会社選びの基準を決めやすくなります。
2. 希望するエリアや暮らし方を整理する
次に、どのような場所で、どのような暮らしをしたいのかを整理しましょう。
通勤や通学の利便性、買い物のしやすさ、土地の広さ、周辺環境など、家族にとって必要な条件を話し合っておきます。
すべての条件を満たす土地が見つかるとは限らないため、優先順位を決めておくことも大切です。
また、土地の価格はエリアによって異なるため、希望する地域の相場を確認し、予算とのバランスを考えながら探していきましょう。
3. 住宅会社を探し、建物の希望を整理する
土地探しと並行して、住宅会社探しも進めていきます。
住宅会社によって、建物の性能やデザイン、標準仕様、価格帯などが異なります。
複数の住宅会社を比較しながら、自分たちの希望や予算に合った会社を探しましょう。
この段階では、間取りや設備などの希望を整理しておくと、具体的な相談がしやすくなります。
また、建物の価格だけでなく、付帯工事費や外構工事費などがどこまで含まれているのかも確認しておきましょう。
4. 土地と建物を合わせて検討する
希望する土地が見つかったら、その土地に希望する建物を建てられるか確認します。
土地の広さや形状、建ぺい率、容積率、道路との接し方などによって、建物の配置や間取りに制限が生じる場合があります。
また、土地の状態によっては、地盤改良工事や造成工事などの費用が必要になることもあります。
土地の購入価格だけで判断するのではなく、建物の建築費用や追加工事費用も含めて、総額を確認することが大切です。
土地と建物を一緒に検討すると、予算の配分や間取りの調整もしやすくなります。
5. 住宅ローンの事前審査や契約の準備を進める
土地と建物の計画が具体的になってきたら、住宅ローンの事前審査などを進めていきます。
事前審査では、住宅ローンを利用できる見込みや借入額の目安などを確認できます。
ただし、事前審査に通ったからといって、必ずしも希望する条件で融資が受けられるとは限りません。
金融機関によって審査内容や必要書類、融資条件などが異なるため、担当者に確認しながら手続きを進めましょう。
また、土地の売買契約や建物の工事請負契約を結ぶ際には、契約内容や支払い時期などを確認することも重要です。
土地の購入費用と建物の建築費用をどのように支払うのか、住宅ローンの融資がいつ実行されるのかなど、資金の流れを把握しておきましょう。
6. 建築工事から引き渡しへ
土地の購入や建物の契約が進んだら、建築に向けて具体的な準備を進めていきます。
間取りや設備の最終確認、建築に必要な手続きなどを行い、工事が始まります。
工事中も、予定している仕様や設備に変更がないか、追加費用が発生していないかなどを確認しておくと安心です。
建物が完成したら、仕上がりや設備の動作などを確認し、必要な手続きを経て引き渡しとなります。
ただし、引き渡しを受けた後も、引っ越し費用や家具・家電の購入費用などが必要になる場合があります。
入居後の生活に必要なお金もあらかじめ考えておくと、引っ越し後の家計に余裕を持たせやすくなります。
家づくりは、建物が完成したら終わりではありません。
その後の生活も含めて資金計画を立て、無理のない範囲で理想の住まいを実現していきましょう。
まとめ

今回は、長野市で家づくりをする場合、どの順番で探すのが良いのかについてお話ししました。
建物から探す場合には、理想の間取りや設備、住宅会社の特徴などを把握しやすいというメリットがあります。
一方で、建物に予算をかけすぎてしまうと、土地の購入費用や外構工事費、諸費用などが足りなくなってしまう可能性があります。
土地探しから始める場合には、希望するエリアや周辺環境を優先して探せるというメリットがあります。
しかし、土地の購入費用が高くなりすぎると、建物にかけられる予算が少なくなってしまうこともあります。
また、土地によっては希望する建物を建てられなかったり、追加工事が必要になったりする場合もあるため、土地と建物を合わせて検討することが大切です。
そのため、家づくりを始める際には、まず資金計画を立て、自分たちが無理なく購入できる金額を把握しておくことをおすすめします。
総予算が分かれば、土地と建物にどのくらいの金額をかけられるのかが見えてきます。
そのうえで、土地探しと住宅会社選びを並行して進めていくと、予算と希望のバランスを取りながら計画を立てやすくなるでしょう。
住宅購入は、土地や建物を手に入れることだけが目的ではありません。
購入した後も、住宅ローンを返済しながら、家族が安心して暮らしていくことが大切です。
理想の住まいを実現するためにも、建物や土地の条件だけでなく、将来の生活費や維持管理費なども含めて考えておきましょう。
長野市で家づくりを検討している方は、ぜひ資金計画から始めて、無理のない家づくりを進めてみてください。

